①予測
尾行において歩きにしろ、車による追跡にしろ、目視を基本としており、予測は禁止です。
張り込みも同様です。
もちろん、状況により予測した行動を取る必要もありますが基本的には目視による尾行、張り込みが重視です。
「この道を通るだろう。」「この駅に来るだろう」と勝手に予測して先回りや待ち伏せはしてはいけません。
対象者が出てくるところで待ち、目視して尾行していきます。
対象者がある場所に入ったとします。その場所を確認すると裏口もあります。
正面玄関から入ったから正面玄関から出るとは限りません。正面と裏口で張り込みます。これは予測ではなく必然です。
入った正面から出てくるだろう。これが予測です。
また、尾行していて対象者が駅に向かって歩いていきます。
途中、駅へ行く近道があり、先回りして待っていよう。これも駄目です。
駅に行くだろう。これも予測です。
尾行では予測は必要ありません。目視による追尾が基本です。
②服装
探偵の車輌は目立っては行けません。
赤や青、黄色などの原色はお話にもなりませんし外車も禁止です。
やはり世間に走っている多い色であるグレーやアイボリーなどの色の中型国産車がベストです。
軽自動車でも良いのですが高速道路などで相手が結構なスピードを出した際、尾行が困難になる場合もあります。
一応、どんな状況にでも備えるようにしなければなりません。
同様に歩きの尾行においても探偵の服飾は派手な色合いは禁止です。
もっぱら地味に徹します。
また調査先でのシチュエーションによって変えるのは勿論ですが基本的には男性探偵はスーツが良いでしょう。
もちろん、農業地域では別です。
田畑の多い田舎道でスーツ姿の男性がずっと尾行してきたら目立ってしょうがありません。あくまでも都心での話です。
ラフやカジュアルな服装だとオフィス街では目立ってしまいます。
ジーパンにTシャツ姿の男性がオフィス街にずっと立っていては不自然です。
スーツ姿はオフィス街は勿論の事、繁華街、住宅街でも目立ちませんし住宅街でも余り不審者扱いになりません。
更に付け髭やカツラを用意する必要は全くありませんが着替えのシャツ1枚、メガネ、マスクを持っているだけでも何通りかの印象に変化がつけられます。
最後に靴底です。
踵部分のすり減らし防止の為に鋲や金具をつける事は禁止です。コツコツという音は結構気になるものです。